御祓川は七尾の中心市街地を東西に分ける川です。七尾で東と言えば御祓川以東の東部校下、西と言えば以西の御祓地区を指します。
かつて、七尾城が城山にあった頃、港とまちと城とを結ぶ小運河が御祓川を中心に建設されました。川沿いには市がたち、買い物客で賑わったことでしょう。
その頃から御祓川は市民の様々な生活シーンの舞台として流れ続けてきました。その御祓川が危機に面しています。
県内一と言われる汚染に悲鳴をあげ、怒りの異臭を放っています。それでも御祓川は紛れもなく、七尾中心市街地の個性を決定づける要素なのです。
この川の清流と周辺の賑わいを取り戻すことは、私たち現代の市民にとっての最大の課題です。現在、御祓川周辺において同時進行で進められている基盤整備と連携しながら、同地区の賑わいを「再生」することが必要です。
統一したデザインコンセプトに基づくまちづくり、七尾文化を担いうる人材の育成を目指し、御祓川の「再生」とその界隈の賑わいづくりを目的として民間出資のみでまちづくり会社を設立しました。
商号 | 株式会社御祓川 |
所在地 | 石川県七尾市生駒町3-3 |
設立 | 平成11年6月23日 |
資本金 | 6800万円(設立時5000万円、平成11年8月20日増資) |
役員 | 代表取締役会長 森山外志夫 代表取締役社長 森山奈美 取締役常務 高沢良英 取締役常務 今井富夫 取締役みせ育て課担当 田尻正志 取締役まち育て課担当 間蔵信行 監査役 北原良彦 |
従業員数 | 正社員 5名 非常勤社員 1名 インターン生 3名(2019年6月現在) |
事業の位置づけと対象エリア
この事業は、マリンシティ構想の最終目標である”港を中心として中心市街地を人々が回遊するまち”に向けた次の起爆剤になる取り組みとして位置づけられます。
また、七尾のまちづくりにおいても能登食祭市場とパトリアという2つの集客拠点を結ぶシンボルロードの整備を目前に、中心商店街の再編成に向けて御祓川沿いに吸引力の高い空間・店舗を配置すること(ハード面)やまちづくりの担い手・商業者育成、市民意識の高揚(ソフト面)という点で、時機を得た重要な役割を担います。
なお、七尾市中心市街地活性化基本計画およびTMO構想において、本事業はモデル店舗支援事業・新規起業者育成事業として位置づけられています。従って、事業対象エリアは原則として七尾市中心市街地とします。
ただし、御祓川界隈が能登の都として機能していくという視点にたって事業を展開していくものとします。また、七尾が目指す”小さな世界都市”に向けて、世界に通用する質の高い商品を扱うことを念頭においています。