【2019年6月19日開催、てみるフェス!テレビ番組を実際にやってみようシリーズ(ゴチになります!)@ブロッサム(和倉)のお写真】
「言葉を形に行動に」こういうまちになってほしいという思いを少しずつ形にして実践していっている。
☑面白いことをやってみよう!と色々なこと(てみるフェスや個人のご活動など)を仕掛けていらっしゃいますよね。そのアグレッシブさの原動力はどこにあるのでしょうか。
好奇心だね。
てみるフェスでは、こういうまちになってほしい、というのを少しずつ形にして実践していっているところ。たくさんの挑戦をしているまちっていいよね、っていうのがてみるの考え方なんですよね。てみるフェスの大事にしているところはそこです。
「言葉を形に行動に」っていう軸があって、ドキュメント化されたものをアクションに変えていく、言葉を行動にしていくわけですよ。実際は走りながらちょっと考えてみてるけどね(笑)
※てみるフェス
能登半島・七尾で行われる大文化祭!地域を元気にするために、やってみる企画を一堂に集めたフェス。会期中に、まちの様々な場所で楽しいイベントを開催。居場所を作ってみる、移住者で交流してみる、年代別で集まってみる、ライターの勉強をしてみる、イベントの作り方をしてみるなど、みんなの「やってみる」を応援する企画。
-やりながら考えないと難しい部分もありますよね。
形にしてみて、はい、この通りやりますっていうことなんだけど、どっちかっていうと言葉で表現してアクションしてみて、もっとこうできたらいいなとか、改善しながらも考えてつくっていく、みたいなイメージ。できるだけ、言ったことはやる、やってみるっていうことです。
-それは小梶さんご自身がやりたいと思ったことをやると思いますが、誰かがやりたいと思っていることに対してはどうしますか?
それは全然協力しますよ。協力するし、そういう何かをやりたいという気持ちを持っている人と会いたいよね。というか僕から会いに行くしね。
-小梶さんが会いに行くのですか?
うん。やりたいことあります。一人じゃ無理なのはわかってます。というように、困っていたり、行動を起こすのに助けを求めている人がいたら、聞いたり調べたりして会いに行く。要は、巻き込んで輪の中に入ってもらうんすよ。向こうが嫌って言っても、必要なんですっ!!って言ってね(引き寄せるポーズ)。僕のことが嫌いでも、いいからちょっと来てください!って(笑)
何とかお願いします!って言って一緒にやる。
-人を引き寄せるパワーが強いですね(笑)でも、困ったときに助けを求めやすい人や味方、協力者がいるというのは大事なことだなと思います。
心強くない?へこんだらさ、自分で乗り越えなきゃいけないんだけど、どっかでシェアしたいじゃん。うんうんって共感してくれるだけでもいいじゃん。それと一緒。言って解決することばかりじゃないし、そういう協力者や相談相手が一人でも多くなるっていうのは嬉しいよね。
UIJOターン者のコミュニティづくりに多方面で尽力されている小梶さんですが、御祓川大学でも”イジュトーーク”として、移住者同士の交流の場を設けていらっしゃいます。
※イジュトーーク
七尾・能登への移住者が毎月1回集まり、ゲスト移住者の話を聞いたり、悩み相談、これからしてみたいことまで、思いを共有する移住者同士の交流イベント。
【日時】毎月第2または第3木曜日開催 19:30~21:00(終了後に懇親会あり)
【場所】御祓川大学メインキャンパスbanco
☑移住者同士の交流の場”イジュトーーク”の運営について教えてください!
イジュトーークの運営は基本フリーです。
ゲストはスピーカーで、あとMCが僕と太田ですね。まずは生い立ちからなぜ七尾に来たのかまでを参加者に話してもらう。そこから後は僕らが聞きたいことを質問したりしています。
-参加者が話したいことを話したり交流したりと、自由な場なのですね!
☑イジュトーークを始めたきっかけは何だったのでしょうか。
(移住して七尾に)住んでみたけど、やっぱり難しかった方もいらっしゃったんですね。移住する上での悩みや移住後の過ごし方をちょっとお伝えするだけで、七尾の楽しみ方を増やしてくれたらと思いました。色んな情報を共有できる交流の場になればいいなと思ってます。
以前相談を受けたのが、七尾市のお祭りのでか山(山車)の寄付のことで、「若い衆(祭りの若者集団)に花を渡してくれと言われたけど、本当にお花を渡せばいいの?」と聞かれてね。本当は花っていうのはお金のことなんだけど。そういう地域ならではの地域の人にしか分からない情報をちょっと知っているだけで安心できるじゃん。
-何も知らない状況で、新生活に馴染むのは不安がありますよね。
あとは、移住者同士のつながりを作りたいという意味でよこの繋がりをつくりたい。だからトータルで言うと、七尾で過ごすための方法・手段を情報共有できたらいいなと思って、イジュトーークを開いた。
-横のつながりを作るために仕掛けていることはあるのですか。
二次会をやっています。
-二次会ですか!実際に二次会をやってみてどうでしたか。
2015年の11月からイジュトーークをやって、実際に3軒創業しました。1軒が和倉温泉にあるリトルピクニック(カフェ・喫茶店)さん。イジュトーークの初めから来てくださっていて、こんなことしたいんだよ~っていう話をみんなであーだこーだ言いながら、話していましたね。
あとは色んなところに移住先の視察に行かれていて、たまたま七尾にその方が来た時に、イジュトーークがあって。それでイジュトーークに来てくださって人と触れ合って、七尾の人が良かったって言ってくださって、イジュトーークがきっかけでこっちに住むことを決めた方もいました。その方は、割烹居酒屋朝漁れ一番哲さん(七尾市内の居酒屋)。そう言ってくれたのはうれしかったですね。
☑イジュトークがどんな場になって欲しいとお考えですか。
目指しているところは僕らがいなくても参加者同士で横のつながりができていることです。イジュトーークを開いてなくても、それぞれがどっかで飲んでくれたり集まってくれたり、交流してもらえたりしたら一番いいっすよね。
☑移住のサポートをしていて、、一番面白いと感じることはありますか。
人に会うっていうことですね、人が好きなんすよ。
-人が好きでないと小梶さんのように熱心に人の話を傾聴したり、手を差し伸べるところまでできないと思います。
みなさんそれぞれ自分の歩めない人生を歩んでいらっしゃるじゃないですか。ぼくは、それに好奇心が湧いてワクワクするんですよ。例えば、スピーカーを作っている人に、スピーカーってどうやって作るんすかって聞く。そこまで深い知識を知りたいわけではないけど、なんか質問してみたい。それで知らないことを教えてもらって、へー!みたいな(笑)それでぼくの雑学が増えるんすよ。と同時にその人を覚えられるんすよ、”スピーカーの人”みたいな(笑)
-だから初対面の方にも気軽に声をかけてくださるんですね。
人それぞれどんな人生歩んでいるのだろうって気になるのもあって、結局ぼくは人が好きなんすよね。だから人と会って人の悪いところはあんま見ない、まあみんなもそうかもしれないけど人のいいところを見るね。
☑七尾に興味を持ってくれている人達に対して、七尾の魅力は何であると伝えていますか。
”チャレンジフィールド”と言っている。何でもできる。想いを持てば何でもできる。想いがなくなったら、ただの中途半端になるけどね。
-それは協力してくれたり、面白い人を紹介してくれる人がいるからそう伝えているのでしょうか?
僕一人にスキルはないんだけど、それを持ってる人たちがいるっていう自信があるので僕は相手のチャレンジに協力できるんだよね。
僕の周りの人に「協力してくれる人誰かおらん?」って言うたら「おーわかった」とか「聞いとくー!」って言うてくれるんだよね(笑)
だから僕は自信あるんすよ。出会ってきた人達に対しての謎の自信。虎の威を借る狐だね!後ろが虎じゃないもんね、安心!虎より強い象だもん!(笑)
-頼もしい方々が小梶さんの周りにいらっしゃるのですね。
だからちょっとした勇気を持ってもらえると、楽しめると思っているんすよ。
でもだからといって、何もかも1から10までその方のお世話をしようとは思ってなくて、その人にもちょっとした勇気を出していただくことが大事。チャレンジって大きいものばかりだけじゃないじゃん、ちっちゃいものもある。「明日からおはようって言ってみよう♪」みたいなのでも、その人にとってはすごい挑戦。人によっては「なんやそれ」ってなったりするけど、チャレンジっていうのは大小さまざまものがある、でもそれがいい。
-どんな小さな挑戦でもいいのですか?
小さな挑戦でも、踏み出してもらう。そういう気持ちさえあれば、ここのフィールドはすごく温かいし、この場所はすごい良いところだと思う!
-たとえ小さい挑戦でも踏み出したいと思っている人達にとって、七尾って絶好の場所なのですね!
勇気を出せば、いい場所だと思いますよ!
-SOSを出せない人にとっても、小梶さんみたいに人と人をつなぐ架け橋として、気軽に色んな人と関係性をつくってくれる人がいたら安心ですね。
そうだね、そう思ってもらえたらいいっすよね。僕ができることは、”つなぐ”という仕事だと思ってるんで。でもたまに目立ちたいとも思ってます(笑)