縁が繋がるまち、高階にニュースを!人の夢にあいのりして応援したい。【任田和真さん】

任田さんのモットー「金持ちではなく人持ちに。」とは?

☑任田さんは、いつから地域おこし協力隊になられたのですか?

2018年4月からなので、1年半以上経っていますね。(※取材時 2019年8月下旬)

-1年半という期間の中で、本当にたくさんの活動をされていらっしゃいますね。

そうですね、決められていない自由な環境だったからできたのかもしれないですね。あとは七尾だからこそ、これだけ話が広がって色々とチャレンジできたんだと思います。

-やっていて良かったと思うことや、一番印象に残っていることを教えてください。

地域おこし協力隊って簡単に言うと、七尾市の場合は、”何でも屋”なんですよね。「あれやりたい、これやってほしい。」を叶えるのが協力隊だと僕は思っています。小さいことでも、頼まれたことを一つ一つちゃんと積み上げていくと信頼関係が構築されるし、すごく感謝してもらえる。ただA4のチラシをA3に拡大してあげただけなのに、「ありがとう!」って玄関に野菜が届けられていたり、そういうことも多々ありますね(笑)。

-野菜を頂けるのは地域ならではですね!

そんなの絶対東京ではないですよね。だから、やりがいが目に見える仕事だというのを強く感じています。必要とされている感じというか。なので、どんどんモチベーションも上がっていくし、何より楽しい。かといって、僕自身のやりたいことはこれといってないんですけど、地域の人から求めて頂いたことは全力でやりたいと思っています。

-任田さんは、「人の想いに応えたい、誰かのサポートをしたい。」という考えを昔からお持ちだったのですか?

いや、ないですね。昔は、ほんとに目立ちたがり屋で「絶対に人より目立ってやる!」そんな感じでした。

-そうだったのですね。今の任田さんからは想像つかないです!どうして考えが変化されたのでしょうか?

価値観が変わったのは、”自分にとって何が大切で、何が幸せなのか”ということが見えてきたからだと思います。いまは奥さんと子どもと住みたいところで安心して暮らせているだけで、充分自分の幸せは叶えられてるから満たされているんです。だから、あんまり自分の野望とかってないんですよね。

-なるほど。

でも、お世話になってる人に、”あれをしたい、これがしたい”と言われると全力でかなえてあげたいと思うんですよね。”人のやりたい!が自分のやりたい!”になるというか。なので、今はいろんな人の背中を押してあげられるような大人になりたいと思っています。

-大きな変化ですね。

【コミュニティセンターで一緒に働く職員さんとのお写真】

☑任田さんが、協力隊の活動や個人の活動を通して、大切にしていることやモットーは何ですか?

僕の人生のモットーは、「金持ちじゃなくて人持ちに。」です。

-どうしてそのモットーを掲げていらっしゃるのですか?

直感的に、この方が僕は人生豊かに暮らせそうだなと。僕は、これまでの人生で関わってきた人と築き上げてきた”つながり”や、”信頼”が財産だと思っています。お金持ちよりも、信頼持ちになりたいです。地域おこし協力隊は、3年間という限られた任期しかないけどその中で大切にしていることは、『頼まれごとは、試されごと』だと思って、人に求めて頂いたことは自分のできる範囲で協力して叶えたいと思ってます。なので、自分自身のやりたいことをかなえていくというよりは、人の夢に”あいのり”しながら生きていくのが自分に合っているんじゃないかと思っています。

-人の夢にあいのり!人の夢を応援したいという想い、とても素敵ですね。

そう。人の夢にあいのりして、活動していきたい。だから、誰かがやりたいこと、でもまだ叶えられていないことを、「僕やるよ、一緒にやろう。」っていう人になりたいです。

☑もし、”七尾”を知らない人に七尾を紹介するとしたら、どんなところだと紹介しますか?

”縁が繋がるまち”ですね。縁が繋がって、広がっていくまち。人口は確かに減少しているかもしれないけど、面白い人たちが集まっていると思います。チャレンジフィールドと言われる由縁は、「何かしたい」ってなったときに、仲間になりうる人が七尾にいるからですね。逃走中(廃校中)が実現できたのもそう。だからワクワクするところですね。

-そうですよね。「やってみよう」が実現しやすいですし、それを口にしやすい環境であると思います。

【「能登半島七尾移住計画」で、『逆参勤交代』のイベントのお写真】

☑株式会社御祓川は”まち”にとって、どんな存在でしょうか?

まちづくりという分野は、関わる人の職種が広い。まちを作るためにはハードの面からまちを作ってる人もいるし、コンサル的な役割を担っている人もいる。一つのまちをつくるということは、色んな業種の人の力と知恵がなきゃできないことで、それだけ関わる人の幅が広いわけですよね。そこで、「何かやりたいんです!」って言った時にネットワークがなかったら、何かやりたい人は叶えられない。けど、七尾には何かやりたいという人のサポートが多角的にできる株式会社御祓川がある。御祓川があるから、七尾はすごく面白いところになってると思います。

-なるほど。

御祓川は、まちづくりの分野でパイオニア的に引っ張ってきてくれた歴史がある。その実績って、関わってきた人の数になってくると思っていて、それが財産ですよね。

-任田さんは、どんな時に株式会社御祓川やバンコを利用しますか?

小梶さんのインタビュー記事にあった「御祓川は”まち医者”」という表現。まさにあれだなと僕も思います。

※小梶崇さんのインタビュー記事はコチラ
https://is.gd/zqQ0OM

とりあえず御祓川に行けば、何か処方箋くれるというか。すぐ解決できないこともあるけど、話聞いてくれて少しでも良くなるように何か処方箋出してくれる場所だと思います。

-何かあった時に相談しやすい場所があると安心して活動できますね。

”課題解決”のためには、同じ課題で悩んでる人や、課題を解決した人とか、そんな人たちとの繋がりが必要になってくる。そんな時にその人たちと繋げてもらう。だから、御祓川は仲間づくりをしたい時のハブ的なポジションだよね。だから、ここに代わるようなところは七尾にはないのでは?

-そうですね。特殊なところだと思います。

あと、僕が七尾の外の方に活動しに行くと、「七尾頑張ってるよね。」って言ってもらえるんです。だから、外に出て活動するときも活動しやすいですね。奈美さん(御祓川の社長)のことを知らない人いないんだな、と思います(笑)。

☑最後に、御祓川に期待することはありますか?

今の事業を継続していって欲しいと思います。七尾に必要なところだと思うから、当たり前にあり続ける場所でこれからもあってほしい。株式会社御祓川があれば、七尾にワクワクは続くと思います!これからもよろしくお願いします!

ご自身の世界一周の旅や地域おこし協力隊の活動について、お話頂きましてありがとうございました。”誰かがやりたいけれども、まだ実現できていないこと”を「一緒にやっていこう」と手を差し伸べてくれる協力隊の任田さんがいて下さることで、七尾はこれからもチャレンジが生まれ続け、より面白く活動的なまちになっていくのではないかと思いました。任田さんの今後の活躍も期待しています!