東京よりもおもろい人に会う確率が高いまちでゼロからの挑戦【佐藤太亮さん】

株式会社御祓川の初期のインターン生として、リノベーションプロジェクトの立ち上げに参画され、プロジェクトの基盤作りに取り組まれました。

能登留学後も多様なキャリアを積み、挑戦を続けている佐藤さんにお話を伺いました。

☑基礎情報(プロフィール)
名前:佐藤太亮
出身:埼玉県
出身大学:慶応大学経済学部
インターン期間:2014年の8月~2015年の2月
(大学4年生の終わりからインターン)
インターン先:株式会社御祓川

学生時代、株式会社御祓川で新プロジェクトの立ち上げを行う。新卒で楽天に入社、楽天では関西で楽天市場の新規営業、楽天IT学校や楽天EXPO/カンファレンスの運営に関わる。転職し、Wantedlyに入社、入社後インサイドセールスの立ち上げを担う。その後カスタマーサクセスの立ち上げを行い、事業部マネージャーに。同時に、地方自治体や教育機関とのアライアンス業務にも取り組む。2019年5月に独立。

☑学生時代には何をされていたのですか?どんな学生だったのですか?

「一番コミットしていたのは児童養護施設の学習支援をやっていました。学生団体に入っていて、一番時間を割いていました。」

―その学生団体のサークルにはどうして入ろうと思ったのですか?

「本来的には、フットサルサークルとかに入ってワイワイしようと思っていました。

しかし、入学のタイミングで2011年の3月に震災があり、入学のタイミングも1か月間遅れて、その時に時間の過ごし方について考えました。

自分は愛情も注がれて、経済的にも不自由していなかったし、恵まれて育ってきたなあ、と。

そこで、“社会に対して還元したい、自分じゃない何かに貢献したい”という感情が芽生えました。」

―入学前から、社会に対して何ができるのかということをお考えになっていたのですね、志と行動力に驚きました!

☑能登留学を知ったきっかけは何だったのでしょうか?

「どこかに地方に行きたいと思っていて、本当はどこかで季節労働しようと思っていました。

たまたま「地域 仕事 大学生」関連で調べていたら、“地域仕掛け人市”が出てきて、 その時初めて季節労働だけでなくて、インターンがあるんだと意識しました。実際に仕掛け人市に参加し、ブースに足を運びました。」

※季節労働
農業や漁業など、季節によって仕事の量に大きな差のある産業における労働

※地域仕掛け人市
NPO法人ETICが主催している地域で新たな事業・チャレンジを仕掛けている人をつなぐマッチングイベント。

☑どうしてこのインターンに参加しようと思ったのですか?気になっていた事業があったのですか?

「その時はそんなには明確になかったんですが、地域間格差というものが人を育てるという領域において、あるのかどうか見たかったんです。

また、インターンをやるとなった時に事業の立ち上げからやれることにワクワクしました。

学生という特権を使いたいと思いました(笑)」

☑インターン先のプロジェクト(当初の貢献目標)について教えてください!

「“バンクリノベーションプロジェクト“という名前のプロジェクトでした。 もともと銀行だった建物で、そこをリノベーションして何かやろうということと、経営者の右腕募集をしていました。
何も決まっていなくて、事業計画書をつくる、資金調達をする、物件の取得をして事業のキックオフすることがゴールでした。」

☑実際のインターンの活動について、やってみていかがでしたか?

「プロジェクト目標の最後のところまでいきませんでした。物件の取得がなかなか決まらず、地域の関係者の方々に納得してもらい、計画をつくるプロセスに時間がかかりました。」

地域の方々との関係づくりのために、具体的にどのような活動をされたのですか?

「活動はすごく地味で、“僕たちはこういうことをやろうとしてます、よろしくお願いいたします”と書いたインターン生通信を地域の方々に配って、毎週のように練り歩きました。
最初はなんだ?という感じでしたが、徐々に話してくれるようになりました。」

【佐藤さんのインターンの仕事内容】
・株主総会の決算書作成(事業計画書作成の練習として)
・事業計画書作成のための調査(リノベーションまちづくりの事例、空き家調査等)
・お祭りに参加!
・資金調達のための調査(クラウドファンディング)
・ 事業計画・資金返済計画の作成
・地域の人との協働準備
・金沢工業大学との設計ワークショップ実施
・お披露目イベントの企画・準備・運営